絵本を子どもが読むときと大人が読むときの違いとは


幼い子どもが絵本を読むとき、子どもはその物語の中に入り込み、物語を「体験」するといわれています。楽しかった物語は、楽しかった体験。ですから何度でも体験したくて、同じ話を繰り返し繰り返し読んでもらいたがるのです。

ディズニーランドやユニバサルスタジオ、とても楽しいですよね。帰る時は何と言いましたか?「また来ようね」。楽しい絵本を「もう一回読んで」というのも、それと同じです。

 

(ちなみに親が子どもを膝に抱いて絵本を読むときは、親と子どもが一緒に同じ世界を体験していることになります。それは子どもの情緒の安定にすごく重要な意味を持ちます。「絵本講師」はその読み聞かせの大切さについて、詳しくお伝えしています。詳しくは「絵本講師として」をご覧ください)


さて一方、大人が絵本を読むときは、「体験」もしますが、幼い子どもとは大きく異なる読み方をします。それは、それまでの経験や職業・立場など、その人独自の世界観を通して読むということです。同じ物語でも、親の目線で読む人・子どもの目線で読む人、管理職の立場で読む人・アドバイザーの立場で読む人・就活中の立場で読む人、色々です。

つまり知らず知らずのうちに、自分の世界観が感想に反映されてくるのです。そこを丁寧に見ていくことで、自身の価値観や無意識にかけていた縛りに気づくことが出来ます。

さらに他の自分とは違う体験をしている人・様々な年齢の人・色んな価値観の人たちを思いを分かち合うことで、よりたくさんの気づきを得ることが出来るのです。そしてそれを元に新たな行動に移していくこと、それが絵本で「気づき」の目指すところです。